黒薙温泉(黒部峡谷温泉郷)

 黒薙温泉旅館(旅館)

 日本有数の大峡谷である黒部峡谷には野趣溢れる魅力的な温泉が点在する。
 しかし、これらを訪れるには車で行く事が出来ない。
 手前の宇奈月温泉で車を停め(この立体駐車場がべらぼーに高い、約半日で2000円もぼったくられた(T_T)。)、ここから先は黒部峡谷鉄道のトロッコ列車に乗って進むことになる。
 
 尚、トロッコ列車の運行状況・料金等については黒部峡谷鉄道株式会社の公式ホームページ、
 http://www.kurotetu.co.jp/を参照願いたい。

 宇奈月駅からトロッコ列車に乗り、最初の停車駅が黒薙駅。4つある停車駅の中で最も淋しい所。乗り降りする人もまばら。駅員さんも一人しかいない。
 この駅員さんがお若いけど非常に親切な方で、最初の目的地である黒薙温泉への道順を案内して下さった。
 通常、同地へ向かう場合はホームの反対側の山道を登らねばならないが、この日は雨天だったということもあったのであろう、近道である普段使われていない支線のトンネルを通る様教えて下さった。
 このトンネルを出て、川の下流すぐの所に一軒宿”黒薙温泉旅館”が存在する。
 
 ここで入浴料500円を払う。立ち寄りは8〜17時まで、但し11月中旬〜4月末までは休業期間である。

 ここから上流を目指して進むと、お目当ての露天風呂が現れる。
 
 男女別の簡素な更衣室の他は何も存在しない所。

 ここ黒薙温泉は湯量が非常に豊富で、実は前述の宇奈月温泉はここから引湯している。
 この露天はいくつもある源泉のうち4本の源泉(単純泉)を使用している。勿論お湯も循環濾過一切無しの源泉100%使用。

 湯加減も丁度良い。柔らかな浴感とかすかな硫黄臭、そしてこの景観が本当に素晴らしい。
 
 この時は次の列車の到着時刻まで大分余裕があったので、40〜50分近くゆっくりと入った。
 そしてこの後再びハンドルを握るまでは大分時間があったので、旅館に戻って缶ビールを一杯引っ掛けたが最高に美味しかった。
  (030721)

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