鉾投温泉

 鉾投温泉(野湯)

 国土地理院の1/25000の地形図を公開した”地図閲覧サービス”を見ると鉾投温泉は確かに載っている。しかも名前付きで。
 しかし、ここまで行く道が地形図には載っていない。
 私がここの存在を知ったのは大原利雄氏著「誰も行けない温泉 最後の聖泉(小学館文庫発行)」である。
 本文を抜粋すると「帰りは湯川に沿ってひたすら山を下る。すると、なんと!30分足らずで懐かしの林道に出た。」とある。

 国道223号線から関平温泉の辺りで牧園広域農道に入る。途中野々湯温泉への案内の看板があり、この道に入る。
 更に進むと道が二股に分かれ、左に進むと野々湯温泉に行く。今回は右の道を選択。
 曲がりくねった道を進むと橋が現れる。欄干には”鉾投川”の文字が。
 
 ここで車を停めて、後は川に沿ってひたすら山を登る事に。
 とても道とは言えない所を川原に沿ってひたすら進む、体は汗でずぶ濡れ。何でこんな思いせにゃいかんのや(>_<;)。
 もっとマトモな山道はあるかも知れない、しかしコンパスも携帯GPSも持ち合わせていない為、迷わない為にはこうするしかない。
 
 「もう嫌だ、もう下りよ。」と思いつつも30〜40分は登り続けただろうか。
 木々が途絶え、明るくなった所に差し掛かる。
 川から少し左手に離れると、いかにも人が造ったと思われる石垣が現れる。
 
 ここを更に乗り越えると、あらら小さなポリバスが3体。
 
 2m程奥の土中からホースが延びている。お湯は非常に熱い。間違いなく温泉。
 お湯が熱すぎる為、傍に流れている水を汲んで(バケツや洗面器が置いてある)薄めてようやく入湯。
 
 これで、無事入湯というワケだが、ここ鉾投温泉にポリバスが置いてあるという情報は無い。
 Googleで”鉾投温泉”を検索したら1000以上のヒットがあったが、”鉾投温泉 ポリバス”で検索しても全くヒット無し。
 ”ポリバス”を”浴槽””FRP”などに置き換えても同じ。
 また、ページによっては”硫黄臭のあるお湯”と言っているが、そのような匂いは全く無い。
 かと言って、前述の国土地理院の地形図にはここ以外に近辺に温泉マークは無い。
 「本当にここが鉾投温泉?」と疑問に思うが、かと言って違うという確固たる証拠も無い。
 従って暫定的にではあるがここを鉾投温泉として紹介するが、もし「違う別の温泉だ。」という情報をお持ちの方はどうぞ私の掲示板に連絡下さい。
 (050515)



 (追記)
 最近私の掲示板に書き込みして下さった方々の情報や他のサイトで紹介されていた内容によると、このポリバスより更に右上に5〜6分登って行くと湯煙が見え始め、川岸付近のあちこちからお湯が沸いており、それが鉾投温泉である事が分かった。
 更にそこからパイプを伝ってポリバスまで引き湯されており、ポリバスのお湯が鉾投温泉のお湯である事も分かった。
 あと、残念ながら私は見ていないのだが、最近あるTV番組で同所が紹介された時はポリバスらしきものは全く紹介&映っていなかったとの情報提供もあったので、ポリバスは撤去されてる可能性もある。
 このページを御覧頂いている方々で同所を訪れる予定の方は、なるべく詳細且つ最新の情報を得た状態で望まれるをオススメ致します。
 更に実際に同地を訪れた方に直接案内して貰えれば尚更宜しいかと思います。(←ここだけに限った話ではないですが・・・(^^;))
 (110622)

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