湯の谷温泉
湯の谷温泉(公衆浴場)
旧高岡町の山間部にひっそりと佇む”湯の谷温泉”を訪れた。
↑写真は浴場、料金は通常奥の母屋で払う事になっているが、訪ねた時はご主人が出てこられたので直接手渡した。
入浴料は400円で、9:00〜19:00の営業。
こじんまりとした浴室。
21℃のナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉を加熱して使用しているが、加水・循環は一切無し。
最大の特徴は強いニュルニュルの浴感。かけ湯をしただけですぐ分かるほど。
他には、細かい湯の花で少し白濁して見える、僅かに硫化水素臭+味がする等の特徴がある。
浴場から外に出られると、前述のご主人がおられ、色々と興味深いお話をして下さった。
内訳は「今年で開業してから222年になります。」
「昔は利用者が自ら薪でお湯を沸かしていました。」
「ウチの敷地内の何処を掘ってもヌメリのある水が出てきます。」等々。
しかし、お話の中で一番深刻そうに話されていた事は、(訪問時)見た目70歳位のご主人の後継者がいない事。
ご主人が運営出来なくなった際は、地域の方々が共同で運営する話もあるとか。
国内にはこの様な小さな共同湯は多くあるが、後継がいないまま管理者が体力が衰えたり、亡くなられたりして閉鎖に追い込まれた所が結構多い。
この施設が末永く存続する事、それ以上にご主人が少しでも長く健在でおられる事を切に願う。
(140526)
前のページに戻る