東温泉

 東温泉(野湯)

 日本列島を形成する大きな四島(即ち北海道・本州・四国・九州)以外の離島の温泉の中では、恐らく”入ってみたい温泉”の首位を競う存在なのが、硫黄島(東京都のじゃないよ。あちらにも温泉はあるが、島内に自衛隊基地があり一般人が勝手に上陸出来ない。)にある”東温泉”。

 同島へのアクセスは、三島村村営のフェリーを利用することになる。
 尚、フェリーのダイヤ及び島内その他の情報は、三島村の公式サイトhttp://mishimamura.com/を参照されたし。

 鹿児島港から約4時間。
 お目当ての硫黄島に到着。
 
 港では島内の方々が、西アフリカの民族打楽器ジャンベを奏でながら、盛大に歓迎して下さる。
 東温泉には港奥にある出張所の裏を通るアスファルト舗装された道を東に進む。
 舗装されていると言っても、結構勾配があり、まだ風呂に浸かっても無いのに汗びっしょり。
 
 途中ジャンベスクールの前を通り、40分程歩くとようやく丁字路に東温泉の案内が。
 海岸へと延びるコンクリート舗装の細く曲がりくねった下り坂を進むと・・・、「あったーっ!!!」。
 
 岩場に造られた浴槽が3つ。
 これが、温泉にハマって12年。ずっと憧れ続けて来た東温泉。
 
 幸い他に誰もいなかったので、躊躇無くマッパに。
 源泉は一番西(↑写真一番下)に注がれ、それが順にオーバーフローして隣の浴槽へ、一番東の浴槽から溢れたお湯は海へ・・・、という仕組み。
 一番西の浴槽のお湯がエメラルドグリーン透明で一番綺麗で、足を浸けると・・・、「あつぅ〜!あつっ〜!!」(←高石太ちっくに)
 50℃は遥かに超えるであろう、まるで昔懐かし”熱湯CM”、「冗談じゃねぇよ〜。ったくよ〜。」(←勿論同番組司会だったビートたけしちっくに)
 因みこの浴槽はお湯を一旦貯めて冷ます目的で造られたとか。

 残りの浴槽はまるでドリフ大爆笑(特に加等茶&志村けん絡み)のコント(←また芸人ネタかよ!エエ加減にせんとしばき回すぞ!!・・・とセルフ突っ込み。)で、風呂や水辺のセットでよく使われる、緑色の入浴剤を入れたお湯の様な色。更に、少し濁っている。
 
 浴槽表面はかけ流されたお湯で適温。しかし、底の方は貯まって暫く時間がたったお湯なのか、30℃あるか無いか位で少し冷たい。
 上下の温度差の為か、真上からお湯を見ると陽炎の如く揺らめいて見える。
 しかし、ぬる湯としては絶好の温度。お陰で1時間半近く浸かっていた。

 ここの泉質は明礬泉(或いは含明礬緑礬泉=アルミニウム・鉄(U)-硫酸塩泉)、いかにもキツそうなお湯。
 実際味見したら強烈な酸味がした。サイトによってはpH1.2と玉川温泉並みの強酸性と紹介されている。
 肌の弱い人には余り向かない。実際地元の方々でも毎日のようには訪れないとか。
 それで予想より空いていたって事か。
 しかし、お陰で憧れ続けた温泉を存分に堪能する事が出来た。もうこの世に未練は無い。今すぐ逝ってよし!!www
 (140527)

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