法師温泉

 法師温泉 長寿館(旅館)

 かつて旧国鉄のキャンペーン”フルムーン”のCMで有名となった法師温泉。
 但し、当時10代で温泉に興味も無かった私は”フルムーン”と言う言葉を覚えているだけで、CMの内容は覚えていない。
 むしろ私が覚えているのは10数年前雑誌”自遊人”で同温泉に入り、温泉への想い・こだわりを熱く語った故忌野清志郎氏。
 偉大なロックアーティストにして温泉愛好家、逝くには余りにも早過ぎた・・・(T^T)。

 三国街道国道17号線から県道261号線を進んだ先に”法師温泉 長寿館”はある。
 明治時代に建てられた、非常にレトロな雰囲気が溢れる佇まい。
 
 日帰り入浴の受付時間より少し早く着いた為玄関の向かいの喫煙所で待たせて貰ったが、当日は曇り空、更にここは新潟県境から4q程の標高800mの場所だけあって少し肌寒かった。
 尚、日帰り入浴は1000円、10:30〜14:00利用可能。

 同旅館には他にも女性専用内湯や露天併設の浴場もあるが、今回入浴したのは一番有名な混浴内風呂の”法師の湯”。
 
 泉質はナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉。
 この”法師の湯”に限っては、加熱・加水・循環一切無しの完全掛け流し。
 但し浴槽の底には砂利が敷き詰められているが、書籍やネットで紹介されている様に足元からお湯が湧出する感じはしなかった。
 浴室入口側に湯口があり、手前は40℃位で奥は36〜7℃位のぬる湯。
 無色透明で茶色い湯の花が少し舞っている以外余り特徴は無いが、各浴槽中央に掛けてある丸太に頭を当ててゆっくりぬる湯に浸かると余りにも心地が良過ぎ、何時までもこの状態のままでいたい気分であった。
 (160524)

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